Hastings の駅は以前来たときとあまり変っていなかった。
先に帰りの時間をチェックする。あまり遅くならないような
時間を選ばなくては。
それから街へとくり出した。道は憶えている。
一旦海岸に出てから、海岸通りを左に行くと旧市街があるのだ。
とりあえず、以前行ったことのあるレストランをめざした。
場所はおぼろげにしか憶えていないが、旧市街にあったこと
だけは憶えている。それに名刺もある。
しかし、ついてみると、窓ガラスは内側からダンボールが
はられていて、静かなままである。看板にホームページの
アドレスがあったが、そういえばメモしてくるのを忘れた。
とりあえず、11時はまわっていたので、ななめ向いのパブに
入ろうとする。しかし、たてつけが悪いのか開かない。
中から親切な人が開けてくれた。(店の人ではないようだ。)
とりあえず1パイントのビターをたのむ。
パブを出てしばらく旧市街をうろつくが、それほど広くはないので、
すぐにはじっこに出てしまった。そこから海岸の方向にもどっ
たところにフィッシュ・アンド・チップス屋さんがあった。
外の黒板に、ドーバー・ソールの字が!
そう、ここ Hastings に来た目的のひとつがそのドーバー・
ソールを食べることだったのだ。店の名前は Neptune.
中に入って適当な席に座る。気取ったレストランではないので、
中はラフな感じである。食事もとれるちょっとしたレストラン
といったかんじだ。いっしょに入ってきたおばさん連が先に
いろいろオーダーしている。ここはフィッシュ・アンド・チップス
専門店なので、魚の名前でオーダーするのだ。(コッドとか
トラウトとか。)
私はドーバー・ソールと白ワインをグラスで注文した。
高いよ、と言われたが、これが目的なんだからいいや。
しばらく待ったあとでドーバー・ソールのフライとチップスが
出てくる。ドーバー・ソールは上の以前行ったことのあるレス
トランで出たものより小さかった。
ちなみに、チップスというのはポテトチップスのような
ものではなく、イギリス英語ではフレンチフライポテトのこと
をいう。これにビネガーをじゃぶじゃぶかけて食べるのがよいのだ。
先程のおばさん連を見ていると、紅茶をオーダーした人が
ホットウォータージョグに入れられたお湯をポットに入れているのが
みえた。そうか、ああいう風に使うのか。濃くなったお茶を
薄めるのに使うんだと聞いていたんだが。現地人の行動を観察す
ると、いろいろ発見があっておもしろい。
満腹になったので、支払をすませて、それからトイレで用を足し
てから外に出た。
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