今日のNHKスペシャルで、世界同時食料危機についての話題が取り上げられていました。
まぁ、いたずらに危機感をあおっているようなところもあるような気もしましたが、食料が高騰しているのは事実だし、世界各国で食料危機が起きているのもまた事実です。
番組ではこの事態の発生した原因を次のように分析していました。
アメリカが大量の安い穀物を世界中に輸出し、世界中の国々もそれを受け入れる形で穀物を飼料とする大規模な畜産を展開して、段々とアメリカへの依存が強まり、国内の自給率が減ってきました。それも飼料が安いうちはよかったのですが、このたびの原油の高騰や、投機的な穀物の取り引きなどの影響で飼料が高くなってくると、それに依存していた肉や卵や牛乳なども値段が高くなっていき、消費者はそれらを買えなくなってきます。そうして飼料が売れなくなってきた業者をアメリカの飼料を扱う投資家は次々と切り捨てて、あらたな買い手を探すこととなります。切り捨てられた畜産家は業務を続けていくことができなくなり、肉などの生産が減ります。小麦や米などの直接食料となる品についても品薄となってきます。そして気がついたら、世界中の国で食料を買いたくても無いということになってしまったとのこと。
元々、政府のバックアップでアメリカの農家が大量の安い穀物を輸出するというスタイルは、アメリカがかつて日本で小麦に対して行って成功した手法なんだそうです。
私は元々なんでも輸入するという考えに対しては否定的な考えを持っているのですが、ここまでうまくはまってしまうケースを紹介されると、どこまで本当なのかわからなくなってしまいます。
でも、基本的に自給のための努力は必要ですよね。
農業に限らず、科学の分野でも!
カロリー換算で自給率40%を切っている国日本。<br>…コレはダメですね。<br><br>フランスが好き勝手に意見を言えるのは、食物を<br>自給できるから。と、聞いたことがあります。<br>自助努力を怠ってはいけませんね。
まぁ、ここまで来ると日本だけの問題じゃなくて、世界中で自給率をアップする方策を練らないといけない時期なのかもしれませんね。