朝は6時ごろ起きてきて、さっと温泉につかってきました。ゆうべの雪は結構積もっていたみたいです。外はかなり寒くなっていましたけど、露天風呂にも入ってきました。まぁ、朝風呂はからだをあたためて目を覚ますのが目的だしね。
朝食の前にラウンジの方に行ってそこでコーヒーを飲んでいました。連れは中庭にたまった雪にはしゃいで、嬉々として外に飛び出したのですが、そのままずぼっと雪の中に体半分埋もれてしまいました。ここまできれいにずぼって落ちるのって初めて見たわ。中庭は木の通路があるのですけど、それは地面から結構浮いた構造になっていて、通路とその浮いているところの間の境目が雪でわからなくなっていたというのはありますけどねぇ。連れはてれかくしに笑いながら中に戻ってきました。下半身が雪でまっしろです。気温がマイナスで雪もパウダースノーだったので、余計埋まりやすかったのでしょうね。まぁ、なにしろ怪我もなくて良かった。
7時半から朝食。バイキング形式でした。小さな器の料理がいっぱいありました。結構腹一杯食べたなぁ。
一旦部屋に戻って、連れは楽器を用意して、またラウンジの方に戻ってきました。
中庭の通路は、ホテルの人が雪掻きをしていました。さらさらの雪なので、ほうきで掃くだけでどけられます。そこのところに連れは出てって、ホテルの人にさっき落っこちちゃって、と笑って自慢してました。(そこ自慢するところじゃないから。)
9時半ごろからラウンジで ぽぽるて の演奏。BGM的にというリクエストだったので、あまり気を張らないで演奏していました。
ところが、最初のころは何人か聞きに来ていた人もいたのですが、そのあとばったりとロビーのあたりにも人がいなくなってしまいました。1時間ちょい演奏していたのですけど、聴衆がいないという寂しい結果となってしまいました。ホテルの人の読みでは、今日は天候が荒れそうだったので、チェックアウトを遅らせてラウンジでまったりする人がいるのではないか、ということだったのですけどアテははずれたみたいです。で、10時半を過ぎたあたりからロビーにチェックアウトする人が増えてきていました。一応予定では10時半までの演奏だということだったのですけど、せっかく人がロビーにいるのだから少しでも聞いてもらおうということで、ちょっと延長して演奏していました。40分だか45分ごろに切り上げて、部屋に戻ってオカリナをしまい、荷物を持ってロビーヘ。そこで解散となりました。
行きのときはホテルの人に送ってもらったのですけど、ここからは自力で帰らないといけません。
近くからバスが出ているということだったのですけど、湯湖を近くで見たいという連れの希望で、雪の舞う中、白い雪を踏みしめつつ湯湖へむかいました。
湯湖には日光湯元の源泉からの温泉が流れ込んでいるのですけど、それでもここらあたりはかなり気温が下がるので、湖面の一部は凍っていました。
連れが湯滝も見たいと言ったので、湖の東側の遊歩道の方へとむかいました。
実はこの遊歩道、冬季は閉鎖されているのですけど、簡単にロープを張っているだけなので、簡単に中に入れます。そして、実際に人の通ったあとがいっぱい残っています。まぁ、雪が降ると通路と通路でないところの区別が着きにくくなるので、今朝の連れのように落下する危険があるということで閉鎖されているのですけど、今年はこの時期にしては積雪量が少ないということで、結構通路がはっきりしていたんですよ。で、ま、いいかということで湖を半周しました。途中何組かのカップルとすれ違ったし。
湯滝の上のところは夏にも来たところだったりします。あのときは橋のところにとんぼがいっぱいいたし、鳥も湖岸にいっぱいいたものでした。かなり景色が違うなぁ。このあたりにバス停があると思ったのですけど、見当りません。どうやら下の観瀑台の方に行かないといけないのかもしれません。夏のときも下から登ってきて降りたんだよなぁ。山道だけど、雪はパウダースノーでそんなに滑らなさそうだったので、意を決っして降りていくことにしました。
で、今更なんですけど、私はリュックを背負っているだけだったのですけど、連れはオカリナの入ったリュックを背負っている他に、細々とした荷物を積めたコロコロを引き摺っていたのです。そんな格好で降りて行くこと自体がチャレンジャーだよなぁ。
道は結構多くの人が登り降りした痕跡があったのですが、無事降りることができました。
観瀑台のところの売店は、夏のときには開いていたのですけど、今日はさすがに閉まっているだろうと思ったのですけど、なんと開いていました。
もう時間は昼時になっていたので、そこで ちたけそば なるものと鮎の塩焼を食べました。鮎は囲炉裏で焙っていました。おいしかったです。ちたけそば はナスとかきのこ(ちたけ?)が入っているあたたかいそばで、これもまたおいしかったです。
しばらくまったりとしていたのですけどバスの時間がせまっていることがわかったので、そこを出てバス停の方まで行きました。何か、雪道を200数メートルほど登らないといけなかったのですけど、ここに来て連れの体力が落ちてきていました。そりゃそうだ、あの荷物だもの。
なんとかバス停にたどり着いたときには、時間はバスが来る4分前。まにあった、と思っていたのですけど、何か車が止まってきて、中からおっちゃんがバスはもう行ってしまったと言うのです。ひとり1500円で運んでやると言われて、一旦は断わったのですけど、もう一度車が戻ってきて、やっぱりバスは行ってしまったのだと言われ、これから30分以上待たなくてはいけないという可能性があることからおっちゃんの好意を受けることとしました。
日本にも白タク(?)ってあったんだ。
まぁ、ちょっとリスキーではあったんですけどねぇ。
車の中で、おっちゃんはバスに乗り遅れた人とかを拾って送り届ける仕事をしているということ。中禅寺湖のあたりで、道行く人にクラックションを鳴らしていたので、何かと思えば、さっき運んでいた人たちだったんだとか。前方に日光行きのバスも見えてきました。
湯滝入口のあたりは、歩道が閉鎖されているので、普通は歩いてあの停留所までやってくる乗客はいないはずなので、そのまま通り過ぎていたんでしょうね。
いろは坂のあたりでゆらゆらしているときに、奥日光のホテルのことを色々と話していました。私たちが泊まった森のホテルは去年改装されてから人気が出たところらしいですね。改装されて色々と変わったから、まだどこをどうすればよいのかということが手探りなんしょうね。
そんな話を聞いているときに、ちょっと暑かったこともあってちょっと酔ってしまいました。冷や汗もかいてしまいました。
東武日光の駅が近付いてきたところで、おっちゃんが東武線で使える株主優待券を安くゆずってくれるということで、結局受けることにしました。これもリスキーな話で、普通だったら受けてはいけないでしょうけど、ちゃんと使える切符でした。
結構イイ人だったみたいですよ、おっちゃん。
駅の前で降ろしてもらって、礼を払って別れました。
駅前で、ちょっと買い物をしてから、改札をくぐりました。まだ電車の発車まで30分以上ありますけど、もう列車が来てるみたいだったからです。待合室で待っている人が結構いたので、愚図愚図していると座れなくなるなと思ったので先に席を確保してしまいました。
列車は2両編成だったのですけど、ふたつ先の駅で、他の方面から来た列車と連結して6両編成になりました。行きの列車も、この駅で分かれていたので、それの逆を行っているわけだな。区間快速ということだったのですけど、東武動物公園までは各駅で止まり、そのあと春日部、北千住、終点の浅草の順で停車するのでした。大雑把な列車だなぁ。
大体2時間ほどかけて北千住に着いたところで、東武線を降りました。
そこから常磐線で日暮里まで行って、山手線に乗り換え新宿まで出ました。
新宿の地下街の小田急エースにあったパスタ屋で簡単に夕飯をすませて、それから西武線に乗りました。
西武線では座席の暖房がやたら効いていたものですから、汗だくになってしまい、顔から汗が滴っていました。小平で西武遊園地行きに乗り換え、それで武蔵大和まで帰ってきました。20時ごろだったかな。もしかしたらメンバーの中では一番家に帰ったのが遅かったかもしれません。
家に帰ってから、荷物を腑分けして、ストーブもつけました。
ふう、やれやれです。
そうそう、今回は東京は晴れていたみたいですけど、奥日光では昨夜も今日も雪が降っていたのですから、私と連れにとってはホワイトクリスマスだったということになります。チキンも食べなかったし、ケーキも食べませんでしたけどね。
でもホテルは快適だったし、温泉も最高だったので、まぁ、いいじゃないですか。
そういえば、今回泊まった森のホテルについてホームページがあるということだったのですけど、私は一昨日まで確認してなかったんですよね。連れが洋風のホテルだというので、ふうんと思っていたのですけど、ちゃんと和風のホテルでした。私たちの部屋は和室にベッドだったのですけど。食事も懐石だったわけだしなぁ。
今回の旅行では普段体験できないようなことをいっぱい体験できました。