NHKで震災のときに陸前高田で津波の様子をレポートしていた記者が、その時に映された人たちのその後を追跡レポートしていました。
ある人は映像に映ったあとに消息を断ったと。家に残っていた家族を呼びに行って、その帰りに波にさらわれたらしい。
ある人は高台で助かったときに、娘が行方不明になっていたことを知らず、その後毎日娘を探して歩き回る日々を送っていた。
ある人は、父親が老いた妻と息子をのがしたあとで、金物屋の店を守るためにシャッターを降ろそうとしていたところを津波に飲まれた。
震災の傷跡は今もまだあちこちに残ってるのです。
うう。こんな番組がこれからしばらく続くかと思うと鬱だなぁ。
震災で打ちのめされた人がいる一方で、たくましく災害の後を生きている人たちもいます。鶴瓶の家族に乾杯で岩手県大船渡市に行っていました。津波の被害にあった街のひとつなのですが、人達はなんとか商店を復活させ、漁業を営んでいました。
忘れられることも多いですけど、東京も被災地のひとつでした。直接的な被害はなかったわけですけど、多くの帰宅難民が幹線道路にあふれていました。
福島の第一原発の周辺では、震災のあと、救助活動の途中で突然避難の誘導に回され、そのために助かるはずだった人の中でもそのまま取り残され亡くなった人も何人かいたらしいです。あのときは段階的に避難区域が広がっていたので、避難した人たちもかなり苦労を強いられたようです。
でも、人はいつまでも不幸の中に立ち止まっていることはできません。いつか、早く被災地の人たちのなかに普通の生活が戻ることを祈ります。