トップ «前の日記(23-February-2013) 最新 次の日記(25-February-2013)» 編集

つれづれなるままに

これまでの訪問者人
本日の訪問者人  昨日の訪問者人
月齢24.6

AI | AIきりたん | Ast | Beat Saber | CeVIO | Cn | cover | de | Emacs | En | Es | fr | git | html | iPad | It | Just Dance | misc | MMD | MV | NEUTRINO | OVA | PC | PV | Ru | SF | SKK | stable diffusion | SynthesizerV | tDiary | Th | Vocaloid | VRC | VRChat MMD | Vsinger | Vtuber | was | YuNi | お茶 | アニメ | アメリカ | イラスト | オカリナ | カゲプロ | キズナアイ | テレビ | ノベル | ノーベル賞 | ビートセイバー | フィートセイバー | フランス | ラズパイ | ラノベ | 万葉語 | 世界 | 中国 | 予定 | 即売会 | 台湾 | 台風 | 合成してみた | 同人 | 地震 | 宇宙 | 家電 | 展示 | 描いてみた | 政治 | 旅行 | 日記 | 映画 | 時事 | 書道 | 歌ってみた | 歴史 | 海外 | 演奏してみた | 漫画 | 特撮 | 科学 | 英国 | 訃報 | 語学 | 踊ってみた | 陶笛 | 障害 | 音楽 | 飲み |

24-February-2013 王羲之展 [長年日記]

_ [書道] 王羲之

東京国立博物館で開催されている王羲之展に行ってきました。

実はこの展示について、何の予備知識も持っていなかったんですよ。

去年の国立博物館での展示のときに王羲之の名前をみつけて、それでチケットを買ったものですから。

そもそも、書道をやっている人で王羲之の名前を知らない人はもぐりです。一端の書家なら必ず王羲之の書の臨書をやったはずですから。中国や日本の書道史において、非常に重要な位置を占めている人物なのです。

羲之は東晋の時代の人で、存命中からその名前を知られていたのですが、特に唐の時代の太宗皇帝の命によって彼の書が徹底的に研究されたのです。唐の三大書家と呼ばれる褚遂良、欧陽詢、虞世南たちは彼の書を学ぶことを命ぜられ、その中から楷書という書体を確立して行きます。

ところが、この書聖とまで言われる人物の、実際に書いた作品はひとつも残っていません。全て、かご字や碑文の拓本ばかりなのです。それ故に、彼の本来の書がどのようなものだったかはわからず、なおさら伝説的になっていたのでした。

唐の時代には真蹟が残されていて、唐の時代に大量の謄本が作られています。

王羲之の有名な書のひとつに蘭亭序というのがあるのですが、これは唐の太宗が、王羲之の子孫のさらに弟子からだまし取ったもので、あろうことか、太宗皇帝が崩御したときに、いっしょに墓の中にまで持ち込んだと言われています。

後代の人たちは、あるときは彼の作品を珍重し、またあるときはその反動から批判的に新しい書を作り出したりとをくりかえしていたのでした。

とにかく、中国の書道史においては、書の思想が乱れたときには必ず王羲之の書への回帰が行われてきました。

現代に残されている謄本は全て唐より後の時代のものですから、すでに唐の時代には理想化されていた彼の書のあり様として修正が施されているといいます。

案外と、彼の本来の書はかなり素朴なものであったのではないかという説もあります。同時代の楼蘭から発見された残紙に残されている自体はかなり王羲之の書体に似た雰囲気のものがあります。ただ、書聖と言われてまでいたことから、さらにプラスアルファーの何かを持っていたんでしょうね。

_ [展示] 特別展 書聖 王羲之

で、東京国立博物館なのですが。

今日は連れが夕方から予定があるので、できるだけ早く家を出るつもりだったのです。

ところが、連れの仕事が残ってしまっていて、朝急いて少し進めていたものですから出遅れました。

結局、武蔵大和の駅を出たのは12時ごろだったものなぁ。

大体13時ごろから中を見始めました。

中はものすごい人です。

出品目録を見てひっくりかえりそうになりました。王羲之の代表的な草書の作品である十七帖の謄模が何種類もあるし、上にも書いた蘭亭序も謄模がいっぱいあるのです。

なんじゃあこりゃあ。

まぁ、王羲之の作品につながる、彼の時代よりも前の作品の展示はともかく、みんな延々と十七帖の謄模をながめているんですよ。一応、解説はありますけど、それぞれがどう違うかなんて、それこそ並べて見ないとわからないわけだし、それが点々と展示されているんじゃなんのことかわからないという。

蘭亭序に至っては、あきらかに、後代の人の臨書をさらに刻したもの拓本とかがいっぱいあったりして、それこそ何の展示かわかりません。

もちろん、謄模の中には最近発見されたものが展示されていたりとかで、そういうところには価値があるんですけどね。

色んな人の臨書による蘭亭序も展示されていました。上に上げた唐の三大書家のうちの欧陽詢や褚遂良の筆によると伝えられているものもあります。それらは明かに形が違うんですよね。

ちなみに、欧陽詢の作と言われる定武本と言われる拓本もうんちゃかありました。

王羲之の周辺や後代の人たちの作品も展示されていました。

それらを見てとにかく感心したのは、今回の展示のほとんどが日本に保管されているものだということです。三井美術館とか書道博物館とかの収蔵品がほとんどを占めていました。(あと東京国立博物館蔵のものもありました。)

中には、本家の中国にはすでに残っていないような謄模とかが残っていたりするんですよね。

展示会の説明にはありませんでしたが、これにはわけがあって、王羲之の書の研究が盛んだった唐の時代に、かなりの研修生が日本から中国に渡っていたのです。その中にはかの弘法大師空海の姿もあります。そのため、その時代から日本では王羲之の書は親しまれてきたのですね。もちろん、その後の時代に蒐集されたものの方が多いと思いますけど。三井とか書道博物館とかは近世になってから蒐集していたと思います。

まぁ、そんなこんなで、かなり疲れました。

見終わったころにはもう16時を回っていました。ふう。

_ [日記] 元宵節

展示を見てから、ちょっと休憩、と国立博物館のロビーへ。甘い物でも補給しようとあんみつを食べようと思ったら、もう売り切れていました。もう遅い時間だったからなぁ。

で、残っていたかんきつ類のシャーベット(なんのかんきつ類だったかは忘れました)を食べていたのですけど、食べているうちに売り切れていました。

連れはそのまま夕方からの予定の方にでかけました。

私はもう少し歩こうと思って御徒町の方にむかいかけたのですが、そこで腹ん調子が……。

シャーベットか!

うっかりしていましたが、今日は寒さが尋常じゃなかったんです。寒い上につめたいシャーベットで来たと ^^;;;

なんとか御徒町までたどりついて、やっとみつけた薬局でソルマックを買って飲みました。ふう。

一旦新宿に出て、そこでラーメンを夕飯に食べました。それがあたたまると思ったので。

でも、またすぐに冷えたなぁ。

で、帰り際に満月を望みながら家を目指したのですが、今日は旧暦の1月15日だったのですね。

春節のあとの最初の満月で、中国では元宵節として祝う日です。

横浜中華街の方でも元宵節をやっていたみたいですけど、明日は仕事だし、おなかがこんなだし、やたら寒いし、で行きませんでしたけどね ^^;;

_ [即売会] COMITA 104

家に帰ってから、COMITIA 104の申し込みをすませました。

もうすでに郵送の申し込みは締め切られていますが、郵送の方が面倒なので、最近はもっぱらネット申し込みです。去年のMGMがかなり久しぶりに郵送で送ったなぁ。

サークルカットをえいやぁ、と描いて、スキャンしからテンプレートに貼りつけて、それを申し込み書といっしょにアップロード。そしてあとは料金をはらっておしまい。と。

締切は26日までだったので、かなりギリギリになってしまったなぁ。


【PR】ブログへ記事を投稿して報酬ゲット!アフィリエイトのA8.net