映画のトロイを見てきました。新宿の新宿ミラノ座で見てきました。
前にも紹介しましたが、新宿ミラノ座と新宿コマ劇場の間にある広間のところに実際の映画撮影で使用されたトロイの木馬が展示されてます。結構多くの人が見てたし、写真も撮ってました。
さて、映画ですが。
なんで、こんなくだらないことのために人が死ななきゃならないの、というテーマみたいです (^^
復讐だったり、神託だったりときっかけはささないなことだったのが、(神託がささいか?) それによって多くの人が争い死んでいくと。
トロイの街はでかいし、ギリシャ軍の人数も多すぎと思いましたが、ホメロスのイリアスのイメージを下敷きにしてたためらしいです。あの時代であれだけの人数がいっぺんに集まったとはちょっと信じられなかったので。
それだけの人数が集まったわりに戦争の日数が少ないと思ったのですが、それもイリアスの記述から来てるのだとか。
ただ、イリアスでは神の代理戦争的な話だったのが、映画では神が一切出てこないのがこの映画の特色でした。それどころか、神託を信じて行動した結果が裏目に出るところがあったり、トロイの王子ヘクトルとかギリシャのアキレスとかが神に対して結構リアリスト的な言動だったりしてました。
にしても、ヘクトルかっこいい。
家族や民のことを愛していながら、アキレスのうらみにこたえるため、独りアキレスの挑戦に応じて殺されるあたり。
実際のトロイとギリシャの戦争はもっと長期間にあったのでしょうけど、これはイリアスとも史実とも分けられたオリジナルの物語であると考えるべきなんでしょうね。
ちなみにイリアスは読んだことないのですが、イリアスにトロイの木馬の話は載ってないんだそうですね。
トロイの木馬というとコンピュータソフトの方が有名ですが、もちろんこの話にあったトロイに運び込まれた木馬の伝説が元になってるわけです。
この映画で描かれていた古代ギリシャの文化はどことなくアジア的だったし、BGM もどことなくアジアな感じでした。アジア(アシア)という言葉自体ギリシャ語ですけど、そのアシアというのはトロヤを含むアナトリアの方を意味するわけで、アジア的(東南アジアでなく中近東)な感じをいだかせるというのは正しい作りなのかもしれません。
服装もカラフルでしたね。なんとなくギリシャの服というと白いというイメージがあるのですが、大理石の彫像の影響でしょうかねぇ。
あとこの映画で印象に残ったのは火葬のシーン。何度も火葬のシーンが出てきて、それが戦争の空しさを強調していたのですが、その時、死者の両目の上にコインを置いていたんですよ。地獄の川(スティックス)を渡るときの渡し賃だとか言ってたっけかな。そういうところ洋の東西を選ばないのかなぁとか。
これでしばらく続いていた映画三昧も一段落。とりあえず今上映されている映画で見たいものは大抵見てしまいました。
でも今年は見たい映画がいっぱいあるので行けたらなぁと思います。
今日の映画は連れはいっしょでなかったのですが、いっしょに行けるようなものもあるといいと思います。
Emacsの本として藤原 誠さんの便利なツールEmacsらくらく入門が出てましたね。
Unix系にインストールされたEmacsを対象にしてますが、基本的なEmacsの使用方法を知りたい人とかEmacsでよく使われるメーラのWanderlustについて知りたい人にはよいのではないかと思います。私にとってはEamcsをさわりはじめた7,8年前にでしたら役に立った本かなぁと思います。
ちなみに、Windowsに特化したEmacsであるMeadowについて知りたい人や、高速なメーラ兼ニュースリーダであるsemi gnusについて知りたい人は小関さんの入門Meadow/Emacsをおすすめします。
おお。それにしてもようやっとMeadow掲示板のオーナーらしい発言だなぁ (^^
ちなみに、Meadow本はなんか他にも企画されてるところだといううわさを聞いてます。
連れの実家にいた猫の一匹が今朝亡くなったそうです。老衰みたいです。
東京に出てくる前は一番連れがかわいがっていた猫だったそうですが、寄る年波には勝てずというところでしょうか。
丸13年生きたということですので、人生ならぬ猫生をまっとうしたというところなんじゃないでしょうか。