2年たちました。
最初に揺れたときは、いつもよりも大きくて長いなと思った程度でした。
でも、そのあとずっと余震が続いていたし、携帯の緊急地震速報も鳴りっぱなしでした。
911のときの、あのビルが崩れ落ちていくところを見たときも、どこか現実味がないような感覚でしたが、311の日に実家のテレビで見たニュースの、車や道路や家が次々と津波に飲まれていくところは、ただ呆然として見るしかありませんでした。
あの地震のあと、地震が来てるのか、それとも自分が揺れているだけなのか区別がつかなくなっています。地震の揺れに敏感になっている、というよりも、自分の血圧で体が上下しているわずかな動きすら地震ではないかと勘繰るようになってしまいました。
さすがにその感覚は薄れてきましたけど、NHKでときたま来る緊急地震速報が出るたびにびくっとしてしまいます。
震源からかなり離れた東京でもこうなのですから、震源近くの人たちはもっとトラウマが大きいのでしょう。
それに、それだけでなく、海岸沿いでは津波による甚大な被害に、そして続いて起きた原発の炉心融解事故に、生きた心地がしなかったでしょう。
震災の傷跡はまだまだ残っています。
ただ、