バストアップばかり描いてるとよくおこられますよね。
ちゃんと全身を描くようにしろって。
(今は言われないんだろうか?)
浮世絵でこのスタイルは歌麿がはじめたみたいで。
あ、でも海外ではポートレイトとかあったか。
テトゥン語ってなんじゃ、という人が大多数のはず。
私もこの本を読むまでは知りませんでした。
https://www.amazon.co.jp/dp/9784784513505
一応語学書みたいですけど、この本だけでテトゥン語を習得することは不可能です。
むしろ、この言語を取り巻く国や文化や言語の事情について知ることができることの方が重要です。
テトゥン語は東チモールの公用語なんだそうです。
東ティモールの名前はたまたま知っていたんですけど、そこに結構ハードな歴史があることは知りませんでした。
約5世紀にわたって東ティモールはポルトガルの植民地で、言語もポルトガル語の影響を受けています。
ポルトガルが植民地を手放したあとで、今度はインドネシアの侵略にあったということで、1999年の国民投票で独立の意思を宣言するまでのあいだインドネシアの支配下にあったそうです。
いや、インドネシアの方にもそんな歴史があったと知ってショックでした。
東ティモールは2002年に独立し、公用語としてポルトガル語とテトゥン語を使用することにしたそうです。
比較的近くにある国ながら、全然その事情について知らなかったんですよね。
東チモールは国土は岩手県程度で、人口100万人程度。使用されている言語は20とも30とも言われてるらしいです。その異った言語グループの間で通じることばとしてテトゥン語が使われているようです。
でも、公的にテトゥン語が使えるようになってから日が浅いせいで、文法にも語彙にも、単語の表記方法にも統一したものがなく、ネイティブによる文法の研究も行われていない現状みたいです。(主としてオーストラリアにおける研究が行われているらしいです。)
この本では、東チモールに対して色々な立場でかかわってきた4人の著者によって、それぞれの立場から言語や国についての紹介がなされていました。
(結構かたよった意見もあれば、妥当かな、という意見もあったりとか。)
テトゥン語自体は、ポルトガルのカトリックの教師たちが保存に尽力したという経緯もあるのですが、その一方で地方にはポルトガル語の影響を受けていない純粋なテトゥン語も残存してるみたいです。
こうした国の現状を知ることは、あらたらめて世界における自分達の立ち位置とかと考えさせられる気がします。