台湾が安全だ、というmixiでのつぶやきに色々とコメントがつきましたので調べてみました。
台湾の凶悪犯罪についての統計結果は內政部警政署にありました。
最新の資料で比較するのがよいのですが、横並びのために2012年の統計結果を見てみましょう。
ここの全般刑案、暴力犯罪及竊盜之發生數、破獲數、破獲率から、2013年(民国紀元102年)の結果を使いました。
資料によると、犯罪の発生件数は298967。2013年当時の総人口がみつからなかったので、2012年当時のものを使うと23,224,912人。これから、人口10万人あたりの犯罪発生率は約1300。
一方、日本の警視庁のページから、2013年の犯罪件数は51198人。人口は2010年の確定値になりますが、125,358,854人。これから人口10万人あたりの犯罪発生率は約40。
それぞれ全く別の統計結果であることと、数える方法が違うはずなので、単純に数を比較することはできませんが、日本での犯罪発生率のおおよそ30倍あるという計算になります。(実際は10~100程度の誤差はあると思います。ここでは桁が違うころだけわかればいいと思います。)
この数字をもって単純に台湾が安全でない、と断じることはできませんが、思ったよりも犯罪率が高いといえるかもしれません。
まぁ、指摘されなかったら気付かなかったことですね。
あと、台湾で発生した巨悪犯罪の例として、白曉燕事件についても指摘いただきました。確かに凶悪な犯罪です。ただ、これについては、この事件が特殊な例なのか一般的な例なのかを判断する材料がないので、これ以上のコメントはさし控えます。
台湾を国家として正式に認めている国は少ないのですが、多くの国とそれに準じた関係を築いているようです。
日本との間においても、日本は正式には台湾の領有問題については言及していないのですが(国交は断絶)、事実上の大使館の役割を果たす民間の利益代表部があるそうです。外交特権はないのですが、事実上の大使館に準じた業務を行っているようです。(これははじめて知った。) 大使館ではないので、パスポートに記載されている安全を守ってくれるものではありませんが、まぁ、他の国であったとしても大使館にかけこむことができなかったら同じような気が。。
あ、ヨーロッパではバチカンが台湾を正式に国として認めているみたいですね。
台湾と日本の間の経済的な交流は深く、台湾にとっても日本にとってもかなり重要な交易相手となっているようです。
再度強調しておきますが、上の数字は公的機関のものとはいえ、適当にひろってきただけのものです。数値は同じ土俵で論じることはできません。もっと差があるかもしれないし、差はないのかもしれません。真値は計算しようがないですが、勘違いや計算間違い(私の)を多く含んでることを留意してください。
*追記
台湾と日本を数字で比較するのは乱暴にすぎましたが、台湾の警察の資料を見ると、少なくともここ3年ほどの間は、事件の発生件数は減少傾向にあるようです。
件の事件の当時よりも状況は改善しているものと推察されます。
近年のアジアの変化は激しいですから。