ついついネット上で紹介されていた小説に読み入ってしまって時間がたってしまいました。うーん。文体としてはまずいし、おそらく主人公の描写も、著者が思ってるようには伝わってないと思うんですが。。でもなんとなく読んでしまいました。
6巻が出たあたりでおもわず昔の山を崩して読みはじめてしまったら、すごくおもしろくて時間がたつのを忘れてしまったというやつ。
そのあとで7巻を見て、この前また山を崩して最初の3冊をまた読んでしまいました。
天使とアクト!! (1) (少年サンデーコミックス)
小学館
¥472
國崎出雲の事情 を描いてた作者さんの作品です。出雲は女形の美少女のような少年の話だったのですが、こちらは上から目線の俺様だけど、声がものすごく女の子声の少年、アクトが主人公。導入のところとか、所々に前の作品の出雲に似た感じの中学生の女の子の なり が出てくるのですが、そういうつなぎの部分がなくても十分楽しめます。
アクトは政治家の親の元で厳格に育てられて頭脳明晰スポーツ万能というよくある主人公かと思いきや、他人から距離を置いてわざと嫌われるような態度を取っています。そして、自分から楽しめるものもなく、日々を無為に過していたのですが、声優の春坂なり と学園祭の演目で自主制作のアニメの声を当てることになって、それをきっかけになしくずし的に声優をめざすことになります。
知識もあるしなんでも自分でやってしまうようなアクトですが、その中で垣間見せる他人を思いやる心とか、何かを馬鹿にしてるような言動をしながらも、そうと思わせず努力はしていて、いつのまにか演技にのめりこんでいくというものです。
うまく伝えられないのですが、のりが良くてぐいぐいと引き込まれてしまって、時間がたつのも忘れて読んでしまいました。
アクトは実際のところ生活的にはドロップアウトしてますが、そのかわり本気でぶつかれる物に出会ってるわけですね。
声優の内情がどこまでリアルなのかはわかりませんし、その手のリアルなものは本職さんによる話とかがあるので、むしろここではそういう舞台の元での、一種の根性物っぽい感じで読むのがいいのかもしれません。
感じとしては前作の國崎出雲の事情 に似てますが、それよりも勢いがありますね。
ちなみに國崎出雲の事情の方はこちら。
國崎出雲の事情 1 (少年サンデーコミックス)
小学館
¥7
こちらは19巻まで続いたみたいです。こちらもおすすめです。