シリーズ読了。
https://www.amazon.co.jp/dp/9784040664453
元々は漫画版でみかけて読みはじめたんですよ。
で、結構おもしろいなと原作の方も読みはじめていたわけで。
で、以前アニメになるという話を聞いたときは楽しみにしていたものでした。
でも、アニメの方はかなり早足で、しかも驚愕のラストでしたからね。第2部やるような感じでそのまま終わったというやつ。
実際のところ、アニメで消化したのは原作の1/3程度だったりして。
元々、普通に生活していた主人公が、主人公の元に現れた魔法使いの少女の魔力を浴びてしまって魔法使いとなってしまうところから話がはじまるわけですが。
魔法使いたちはふたつに分けられた崩壊世界で争いを続けていて、主人公はそこに蒔き込まれていくわけです。
アニメで描かれていたのは、主人公の七瀬武が、魔法使いとなるきっかけとなってしまった相羽六や、同じくまきこまれて魔法使いとなってしまった幼馴染の五十島くるみ に友人の伊田一三 らと魔法世界での戦いの中に意味を見い出しかけたところなのですが。
アニメでやっていた部分の続きは過去編になっていて、武が魔法戦争が起きていたそもそもの原因の時代である15年前に飛ばされることになります。当然過去なので、それまでのヒロインだった 六 や くるみ は出てこなくて、そのかわり実は武と因縁が生じることとなるソフィアになります。
まぁ、ほのぼのとしたあとでかなり陰惨な状況になりますね。落差がそれを特に感じさせるというか。
で、武が過去に飛ばされた時間に戻ってきたあとの「未来」編でラストにつっぱしっていくことになります。
結局は魔法世界での勢力争いを含む戦争の解決にむかおうとする話なので、かなり陰惨な経過の後、結局は大団円で終わりました。ちゃんと話の後始末にページが割かれていたのはよかったかも。
全体でのヒロインは、実は当初は15年前からずっと中学生の姿のままで、武たちが魔法使いとなってから入学した魔法学院の学院長である四条
前編12巻。
最初のころ活躍するかと思われた、剣の魂のようなものであった少女永遠とかが結局ほとんど活躍してなかったりするのですが。
本の刊行の途中では、大体本屋の書棚にシリーズが並べられていたのですが、本を買うのをゆっくりとやっていて本編が終了してしまってからは全然本屋でみかけられなくなってしまいました。
漫画の方も結構前に完結したものな。漫画の方はアニメよりは丁寧だったと思うのですが、アニメのラストから話を終わらせるためのエピソードを追加した感じのものでした。
味方側の人物に、数字が入っているのが多いのが最初のころの特徴でした。
ネーミングがなんですが。
国立天文台/総合研究大学院大学の電波望遠鏡ALMAのプレスリリース - 産声から探る巨大赤ちゃん星の成長 によると、オリオン大星雲内の巨大原始星「オリオンKL電波源I(アイ)」の観測結果から原始星からガスが噴出している様子が撮影されたようです。(映像はリンク参照。)
【観測成果プレスリリース】産声から探る巨大赤ちゃん星の成長 https://t.co/xGOwab6X3L 星が生まれるときに産声のように噴き出すガス流は星の誕生を探る手がかりです。アルマ望遠鏡が巨大赤ちゃん星からのガス流を高精細に描き出し、巨大星誕生の謎に迫りました。 pic.twitter.com/PTQfJ88dar
— 国立天文台 アルマ望遠鏡 (@ALMA_Japan) 2017年6月12日
原始星の単位のものですから、いわゆる宇宙ジェットよりも規模が小さいものですね。プレスリリースではアウトフローと表現していますね。
電波望遠鏡の精度が上がったから観測ができたということでしょうか。
プレスリリースを読んでいてなるほど、と思ったのですが、回転するガスが収縮して恒星が生まれたとした場合、角運動量保存則を考えると自転速度が観測されているよりも早くないといけないという角運動量問題というものがあったみたいです。
角運動量というのは、ざっくりと言ってしまうと運動量(質量と速度の積)と回転中心からの距離を掛けた角運動量は、外力がかからない限り一定である、というものです。わかりやすい例で言うと、フィギュアスケートで、腕を広げて回転しているときよりも、腕を体にぴったりとつけた場合の方が回転が早くなる現象だと言えば想像しやすいでしょうか。回る物の半径を小さくすると回転速度が大きくなるんです。
正確に言うと、動径ベクトルを $\vec{r}$ 、 運動量ベクトルを $\vec{p}$ としたときに、角運動量ベクトルを $\vec{L} = \vec{r}\times\vec{p}$ の時間微分は、 $$ \frac{d\vec{L}}{dt} = \frac{d\vec{r}}{dt}\times\vec{p} + \vec{r}\times\frac{d\vec{p}}{dt} = \vec{r}\times\frac{d\vec{p}}{dt} = \vec{r}\times\vec{F}. $$
ここで、 $\vec{p} = m\vec{v}$ であること、 $\frac{d\vec{r}}{dt} = \vec{v}$ であることと、同じベクトルの外積が0、つまり、 $\vec{v}\times\vec{v} = \vec{0}$ であることを使っています。
$\vec{F}\times\vec{r}$ はトルクといって回転をひきおこす力です。回転させる力が0であれば、上の式から角運動量の時間変化は0になります。これをもう一度時間で積分すると、角運動量は定数ということになるわけですね。
で、話は戻って、回転するガスが収縮して中心に集ると、上の理由から回転の速度、つまり自転はガスが回転していた速度よりも速いことになります。ところが観測事実として、天体の自転はガスの速度から求められるよりも遅かったわけです。
で、今回のアウトフロー現象は、その回転のエネルギーが、ガスを放出するエネルギーとして逃げているために起きるのだ、というわけですね。
写真の青いところがアウトフローで、赤い部分が回転するガスなんだそうです。
【プレスリリース解説1/3】星はガスが集まることで生まれます。しかしガスは回転しているので、ガスが集まると回転が速くなって遠心力がガス雲の収縮を邪魔します。星ができるには、何とかして「回転の勢い」を捨てる必要があるのです。https://t.co/jBvc9WXyTB pic.twitter.com/nI3NTK7gFo
— 国立天文台 アルマ望遠鏡 (@ALMA_Japan) 2017年6月13日
【プレスリリース解説2/3】研究者は赤ちゃん星から噴き出すガス流に着目。アルマ望遠鏡で、ガス流が確かに回転しながら噴き出しているようすをはっきり描き出しました。ガス流が「回転の勢い」を持ち逃げしていたのです。 https://t.co/vXHKVxRRN5 pic.twitter.com/yBiThhF9pd
— 国立天文台 アルマ望遠鏡 (@ALMA_Japan) 2017年6月13日
【プレスリリース解説3/3】太陽の8倍よりも重い赤ちゃん星から噴き出すガス流の回転をはっきり捉えたこと、これが今回の成果の新しいところ。宇宙全体に大きな影響を及ぼす巨大星の誕生メカニズムの一端が明らかになりました。https://t.co/I1kShWIeUU pic.twitter.com/ltE7V8mpWe
— 国立天文台 アルマ望遠鏡 (@ALMA_Japan) 2017年6月13日