読了。フラッグ オブ レガリア 青天剣麗の姫と銀雷の機士 (電撃文庫)
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話中にさらりとふられているのは、どうにも人類文明が戦争で滅んでから遠く時代を経た世界の、それでも戦争を続けている人達の話です。
まぁ、戦争というよりも戦というかんじではありますね。
生き残るための、守るための戦いだったわけで。
違うのは古代の英知である巨大な人形の兵器が存在して、それが戦の行方を決めてしまっていること。
幼いころに遠目に見た姫の姿にあこがれて志願兵となったイナヅチは、初戦で成すすべもなく戦闘の中で大怪我を負ってしまいます。
満足に動くこともできなくなっていたそんなイナヅチが、とあることからまた戦いにまきこまれ、念願の姫のために戦えるようになるという話。
ラノベですが容赦なく人が死んでいきます。主人公もほとんど死んだような状態にいきなりなります。そしてTS分も入っていますので苦手な方はさけた方が。
でも、登場人物たちはみんな自分の信念の元に懸命に生きてるんですよね。
そうした信念の人でイナヅチの憧れのアルトーネ姫は強いカリスマを持っていて、まぁ、かっこいい人なんですね。戦の体勢をつかむのがうまく、民衆や兵の心をうまく掌握する様に、私はユリウス・カエサルを重ねて見ましたね。そんな感じです。
で、やっぱり主人公でけなげなイナヅチが好きですね。
ちなみに、想像通りといいますか、イナヅチの名前は「古代語」で稲槌、アルトーネは在十音なんだそうです。