ちょっと前に読了。
英雄王は人のためにならんとしてつくしてきたが、死を目前にしてその力を人のためではなく存分に自分の力を磨くことに当てていたらどんな人生を送れただろうと回想した。
英雄王に力を授けていた女神は、彼の功績をたたえ、今際の彼にひとつ望みをかなえてあげることとした。
彼は願った。
来世では自分の武を極めたい、と。
で、生まれ変った先は女の子だったわけなのですが、とにかく強い相手を探すことに貪欲なんですよね。
ただ、幼馴染のラニに対しては孫娘のような愛情を抱いていて、彼女のためになることを自分の欲求よりも優先してたり。
この手のTS転生物では元の性のアイデンティティをどう扱うかというのがキモだったりするのですが、彼女は強くなりたい、ということと男相手に好きになるのは嫌だという以外はかなり女性的。着飾って自分の姿を鏡でながめるのが好きだったりする。そして大食い、と。
前世が王だっただけに、自分の欲求(戦いたい)をそれとなく隠しながら正論を言うのも得意だったり。
そんなイングリスの活躍がまた続くのでした。