昨日はyahooで311を検索すると1検索につき10円が義援金として寄付されるというのをやっていました。
元々上限を500万にしていたらしいんですが、結局2500万ぐらいにまでなったようで。
またか、と言わないで。
フランス語、スペイン語、イタリア語がラテン語の子孫だとは言いましたが、格変化はすっかり消失していますね。
いわゆるところの主語に来る形や所有格の形です。
英語で言うところのfriendとfriend'sのことです。
ドイツ語も名詞そのものの格変化はほとんどしないですけど、そのかわり冠詞が変化しますね。ドイツ語の学習というと必ず覚えさせられるのが冠詞の格変化。
ドイツ語では番号で言いますね。1格(主語)、2格(所有格)、3格(対格)、4格(与格)の順で。
男性: der, des, dem, den
中性: das, des, dem, das
女性: die, der, der, die
複数: die, der, den, die
3格は「~を」、4格は「~に」の意味ですね。
ラテン語は名詞そのものが変化します。しかも主な変化形が4種類に不規則変化多数です。例えば、第1変化をする女性名詞のvita(生命)は、主格、属格、対格、与格、奪格の順で、
単数: vita, vitae, vitae, vitam, vita
複数: vitae, vitarum, vitis, vitas, vitis
まぁ、このように形が変化するので、文章の中での単語の位置がかなり自由になるところが英語と違うところですね。
ラテン語でよく見かけるのは -us とか -um というやつですね。
dominus(主人)は、
単数: dominus, domini, domino, dominum, domino
複数: domini, dominorum, dominis, dominos, dominis
それからdonum(贈り物)は、
単数: donum, doni, dono, donum, dono
複数: dona, donorum, donis, dona, donis
ちなみに、これは英語のdonor(ドナー)とかフランス語のdonner(与える)の語源ですね。dominusも英語のdominionの語源です。
ここらへんは実は英語の中でもみかけます。
ケンタウルス座のアルファー星(太陽系に一番近い星系)のことをアルファ・ケンタウリといいますが、このケンタウリがケンタウルスの属格なんですね。
もっと身近なものもあります。
普通、データ、データ data と言いますが、この単数形が実はデータム datum だということを知っていますでしょうか? もろにラテン語ですね。
ちなみに、この -um の形は大衆化するにしたがって -o に変ったみたいです。碑文とかでは -um の部分が -o と書かれてるみたいです。
イタリア語の男性名詞が -o で終わるのは、 -us の対格が俗化したものらしいですね。例えば amucus (友人) -> amico -> amigo (イ)
ちなみに、ラテン語の形容詞は基本的に名詞と同じ変化をします。ただ、形容詞の場合は名詞と性格一致しないといけないので性と格の両方が変化しますが。(だから、文章のどこにあってもどの名詞を修飾してるかすぐにわかる。)
例えば、bona puella (良き少女が), boni filii (良き息子の), bonum annum (良き年を)
まぁ、元々は、インド・ヨーロッパ祖語では名詞と形容詞の区別がなかったらしく、その名残りみたいですね。