かぜだー。
喉が痛いのは相変わらずなんですが、今日はさらに鼻が出るし鼻が詰まるしで大変です。
花粉症の劇症が出たみたいになっています。
熱とかが出てないし動けるから休めないですが。。
でも、かなりつらいです。
呼吸困難。
https://www.amazon.co.jp/dp/9784041055274
読了。
以前に紹介した、セブンキャストのひきこもり魔術王 と同じ作者の作品です。
あまりラノベでは著者買いはしないのですが、たまたま新刊は出てないのかな、と思って検索してみたら3月の上旬に出ていたんですよね。実は本の裏表紙のあらすじを見て興味は持っていたんですが、もっと早く買っておけばよかった。先日本屋に探しに行ったら、かろうじて新刊の棚のところに残っていました。(その数日後にはなくなっていました。。)
あと書きにもありましたが、FTを、今流行りの異世界物にしないで、アーサー王と円卓の騎士をARのゲームの世界に放り込んだ、という感じの話です。
ちょうど某有名なVRのラノベ原作の映画で拡張現実を扱ってたのは出版社の方がねらっていたんでしょうか。。
でも、この話の中核はどちらかというとタロットです(きっぱり)。
ARCANAとか出てきますし、後半はメジャー・アルカナのカードと関連した物がいくつか出てきます。
The World, The Lovers, The Star, The Hermit, The Devil, The Tower, The Hanged Man とか。個人的には The Lover と The Devil が一度に出てきたところは良いなぁ、とか。欲望と誘惑ですね。直接の絡みはあまりありませんでしたが。
主人公のアーサーも、ヒロインのアリアも好きなキャラですね。
話の中で重要なキーワードとして出てくるカレルレンというのは、アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』に出てくる存在みたいです。 Karellen というやつで、英語版のWkipediaでは The Overlord Karellen とありましたが、このオーバーロードという言葉も実は作中に出てきます ^^ 作者も表紙裏の紹介のところでクラークのことに触れていましたが、今調べてみるまで、こんな遊びが入っていたとは知りませんでしたよ。Karellen は英語読みではケアレンとなりそうですが、『幼年期の終わり』の日本語翻訳ではカレルレンとなってるみたいですね。こういう書き方はよくSFの翻訳でありますが、要はシラーを明治の文豪がシルレルと訳したのと同じ感覚ですね。さすがにシラーはドイツ人だからやりすぎとしても、イタリア語とかラテン語的にはダブった子音は長く発音するからカレッレンみたくなるかな。つまる音のところは日本語の促音とはちょっと違って、l の音を発音するときに舌を上顎につけている時間を心持ち長くするような感覚だと理解しておりまする。
ネットの書評を見ると芳しくないようですが、個人的には趣味ド真ん中です。