今日は建国記念の日ということで休日です。
国によって建国をいつとするかというのは色々とあるようですが、日本の場合はそのあたりがはっきりしないので神話から取ってきちゃった、ということで…
神武天皇の即位日を明治のときに旧暦から新暦に直したら2月11日になったということらしいのですがね。
宝島の回。
今回の変身はエクス→アリス、レイナ→シンデレラ、タオ→ラ・ベル、シェン→赤頭巾となっていました。レイナ以外は前回と同じ、と。今回は海の話だったので、無理矢理水着回ということだったみたいで。エクスは基本はやっぱりアリスなのですね。
で、前回も今回も、おそらくこの話の根幹になるのではないかというエピソードが出てきました。
シンデレラの時はフェアリー・ゴッド・マザーが、シンデレラの本当の幸せを望んで話を壊そうとしました。「シンデレラの夢を壊す者は敵だ」と、敵であるはずのカオス・テラーから言われてしまいます。カオス・テラーを裏からあやつるロキも、物語を常になぞるのは停滞でしかない、それが本当の幸せでは無いと看過しています。
これではどっちが正義の見方かわからないですよね。
今回のシルバーは、宝島での敵役なのですが、物語の書の中で夢がかなわないことが書かれている男はどうすればいいのか、と問いかけてきます。
そうすると、レイナたちがやっていることは、本当は何? となるのですが。
一見、物語の話を壊すカオス・テラーをたおして、物語を元に戻すということを目的として旅をしてるのですが、物語を元に戻すことは本当に良いことなのか、という感じで。
そこらへんの処理がしっかりしていてくれたら、最後まで本当に楽しめる話になりそうです。
でも、これ、原作はゲームなんだよな?
観てきました。
人類で初めて月に着陸したアポロ11号の物語です。
元はニール・アームストロング船長の伝記が元になっているんだとか。
綿密な調査の上で作られた映画で、事実の積み上げが重圧となって見る者を圧巻する作品です。
話はニールがX-15のテストパイロットだったときからはじまります。この時から、冷静にそして瞬時に的確に判断するという彼の性格が紹介されています。X-15はロケットを推進機にした小型の実験用航空機で、記録ではマッハ6を出したり高度10万キロまで到達した実験もあったようです。ニールは早々にNASAに移っていたようですが。
ロケットの世界では失敗はつきもの。しかも有人飛行をする関係上人死も起き得る世界でした。ニール自身もジェミニでの宇宙空間での初のドッキングのときに、宇宙船が1秒間に1回転するという状態に陥り、一時はかなり危険な状態だったようです。
ジェミニからアポロに計画が移ってアポロ1号が飛行する段になって地上での事故が発生しました。宇宙船内での漏電が原因で船内の純粋酸素の元で火災が発生したのです。どうやら宇宙服のおかげで宇宙飛行士らは火には焼かれたなかったということですが、そのかわり窒息によって死亡したといいます。劇中では宇宙船の外からのアングルで、一瞬ドゴっと音がしただけで沈黙していましたが、そのあたりがかなり不気味です。派手な演出が無いだけになおさら。
ニールもかなり同様を見せますが、仕事の上ではそれをおさえつけて訓練を続けます。
ただ、このときに子供たちや妻らとの間にはかなりの軋轢があったようです。家族としても、死ぬかもしれない家族を送り出していかなければならないのですから…
スタッフ達にかかる様々な重圧の中、アポロ11号は巨大な、化け物のようなサターンVロケットで打上げられます。このロケット、ケロシン(要は灯油みたいの)を燃料にしているのですが、これだけの推力を持つロケットは今も存在しないんですよね。大きさもかなりでかいです。打上げのシーンでは、文字通り爆発が発生したような音がしていました。前にネットで見た資料でも、射点近くの構造物が噴射によって融けたり吹き飛ばされていたりしました。サターンVって重いから、エンジン点火してもすぐには持ち上がらないのですね。リフトオフの数秒前に点火していました。
月着陸のシーケンスも史実を忠実に再現しているらしいです。例のエラー1201と1202も報告されていましたね。こちらに説明がありますが、ネットを見るとこの記事の見解とは違ってプログラマー側からの見解とかあったりして、結構内容的に色々な考えがあるみたいです。てっきりバグかと思ったのですが、ちゃんとコーディングされているらしいです。ソースコードの146行目と205行目がそれらしいのですが。Apollo Guidance Computer (AGC) というアセンブラで書かれてるのでさっぱり。。着陸の際の更新記録もここに公開されているみたいです。以前、何かの記事で、ニールは最後に自動操縦を切ったとあったのを聞いたことがあるのですが、劇中ではその通りにしていました。着陸点はちょっとずれていたら着陸船が倒れてしまうような感じだったし、燃料の残量もギリギリだったみたいです。
ニールの有名な月面に足跡を残すところのシーンも台詞もありました。
ちなみに、アポロ11号の月面着陸で写真に写っているのはほとんどがオルドリン副操縦士だったと聞いたことがあります。月面の最初の一歩をニール・アームストロング船長に譲ったかわりに、写真は自分が写るように話をつけたということを聞いたことがあります。(真偽の程はわかりませんが。。。)
派手な演出がなく、とにかく地味な台詞と場面転換だけで話が進んでいきますが、良い映画だったと思います。