先週だったか、NHKスペシャルでやっていたアイアンロードを録画していたのですが、それをようやっと見れました。
ユーラシア大陸にはシルクロードよりも古く、文明をつなぐ東西に伸びる連絡がありました。それは鉄で結びつかれたもの。
鉄が本格的に使われはじめたのは、メソポタミアのアナトリア(トルコの方)にできたヒッタイト王朝のこと。ヒッタイトはミタンニやアッシリア、エジプトに囲まれながら鉄を使用した武器によって強大な国家となっていました。
このあたりは、漫画の『天は赤い河のほとり』にかなり正確に描かれているのですが、本の方はもう20年近く前のものなので、今は手に入らないかも。(これ、おもしろいのは、登場人物のひとりの実在の人物のひとりキックリは「キックリ文書」なるものを残していて、その先進的な内容に注目されてるんだとか。)
ヒッタイトは紀元前16世紀ごろに建国されて紀元前12世紀ごろに滅亡していたのですが、鉄の製法はゆるゆると北上していたようで、今のウクライナのあたりにいたスキタイΣκύθαι (羅: Scythae)に受け継がれていたようです。
そしてこのスキタイ(もしくはスキュタイ)がアイアンロードの最初の主役になりました。(ちなみに、Wikipediaのスキタイの項目を見ていたら、ネウロイ Νέυροι なる地方の名が。シャーマニズムを信仰するスラブ系の民族が住んでいたんだと。ネウロイはストライクウィッチーズでの謎の敵の名前でしたね。)
モンゴルの方で鉄剣を副葬品にした金髪のミイラがみつかったらしいのですが、その鉄剣と似た形の剣がスキタイで使われていたそうです。どうもそのモンゴルの地域とスキタイに関係があって、それをつなぐ交易路があったのではないかと考えられたようで。
それは北の森林地帯と南の荒涼な地域のすきまを通る路だったみたいです。
スキタイがモンゴルのあたりまで勢力をのばしていた、というのは最近の説のようで、Wikipediaではスキタイは西アジアのあたりまでしか勢力をのばしていません。
4世紀ごろには東からやってきたフン族がこの周辺を支配することになりますが、それも鉄を用いていたんだとか。
強力な武器である鉄を用いる集団は中国の北の地域で大きな影響力を持つことになります。それが秦や漢王朝を苦しめた匈奴で、それに対抗するために万里の長城が築かれました。紀元前2世紀のことです。
アイアンロードは途中から南に枝分れしていて、そこから漢の国の南の甘粛省のあたりにも鉄がもたらされました。その鉄が遅れて漢王朝でも使われるようになり、匈奴を退けることができるようになったのだと。
去年発掘されたばかりの資料によるところが多かったので、アイアンロードというのはおそらくは色々とある学説のひとつにすぎないのだとは思いますが、番組の内容は非常に興味深いものでした。
アビリティーを防御一点に割り当ててるメイプルはなんか異常に無双するようになっていたり。
遅れて参加したメイプルのリアルでの友人のサリーは、メイプルとバランスを取った(でも極端な方向に)スキルを身につけようとしてるみたいです。
wikipediaでみるとメイプルもサリーもかなり身長が低いので(テレビでも他の人にくらべて低い)、もしかして中学生なのかなぁ?