時々耳鳴りというか、TVもなにもついてないはずなのにPCやクーラーのノイズにまぎれて何かの実況放送をやってるような音が聞こえることがあります。
てっきり連れの見ている(ながめてる?流している?)タブレットなりから漏れてる音かと思いきや、そうでもなさそうだし。
今も音を出してるのはPCか空調だけ。
以前、PCとかのケーブルが電波をひろってスピーカーを鳴らしていたということがあったのですが、それと似たようなことがあるのかなぁ。
(西荻時代に、すぐ近所にでっかい八木アンテナが立っててハムかなにかやっていたみたいなのですよ。多分、あれは電波が強かったから。)
それとも隣の家から音が漏れてきてるのかなぁ。普段そんな感じじゃないのですが。
連れは聞こえないと言ってます……。
実際のところ、何をしゃべってるのかわからないのですがね ^^;;
ノーベル物理学賞受賞者の訃報が相次ぎますが、2008年に受賞した益川敏英が7月23日に亡くなったそうです。
物質には物質と反物質があるのですが、宇宙には物質の方が反物質よりも多いことが観測からわかっていました。物質と反物質は等価であると考えられ、その数の不均衡は理由がつけられませんでした。
ところが、量子力学におけるCP対称性(charge conjugation parity symmetry)が破られるとこの数の不均衡が理論的に説明できることがわかっていました。
CP対称性の C は Charge つまり電荷のことで、P は Parity つまり鏡像変換のこと。
わかりやすく言うと、例えば電荷の反転というのは、 電荷量正の $e$ と 大きさがいっしょで負号だけが反転した電荷量負の $-e$ があったときに、正電荷同士に働く力と負電荷同士に働く力は $\displaystyle F = \frac{(-e)(-e)}{r^2} = \frac{ee}{r^2}$ と電荷を入れ換えても物理法則は変化しません。鏡像反転というのは、3次元の座標値のうち奇数個の負号が変わった場合に相当します。 鏡のこちら側と向う側の関係を表すと思ってください。通常見える範囲では物理法則は鏡のこちら側でも向う側でも同じです。
波動関数の電荷を入れ換える変換行列 C (実際は物質と反物質を入れ換える操作)と 鏡像変換をする変換行列 P があったとき、素粒子の状態は C と P 単独では対称性が満足できない場合があるのですが、強い相互作用と電磁相互作用の下では CP と連続して作用させたときに対称性が確保されていました。
ところがその CP 変換も、弱い力まで考慮すると対称でないことが観測でみつかり、しかも、その対称性の破れが物質と反物質の量の不均衡の必要条件であるころがわかってきました。
益川は小林誠とともにクオークの数が当時知られていた3個 (up, down , strangeness) だけでなく6個 (up, down , strangeness, charm, bottom, top) であると考えれば CP対称性の破れが理論的に説明できることを示したのだそうです。
CP対称性が実際に破れる現象が実験によって確かめられたため、小林と益川は2008年にノーベル賞を受賞したのでした。
CP対称性が破られているとき、同時に時間反転 T の対称性も破られてるということで、そのため CPT 対称性は破られてない、とされてるんだとか。