CentOS はサーバーでよく使われている RHEL の商用部分を除いたフリー部分だけのOSとなっていて、基本的な動作は RHEL と同じとなります。
安定版の RHEL と同じバージョンのものがフリーで使えるので、個人でサイトを持つ場合とか企業で複数のサイトを監理したりするときに便利なものでした。
ところが、最新の CentOS 8 は、元々のロードマップでは2029年までサポートされることになっていたのですが、昨年突然 RedHat がCentOS 8のサポートを2021年末、つまり今年の12月までとすると発表していました。
大騒ぎです。実際は RedHat は代替手段として CentOS stream というバージョンを用意すると発表しているのですが、これは安定板というよりもRHELに採用される前の最新の機能とかをいち早く取り込んだものになるということで、安定したOSを望んでいたユーザーは困ってしまったのでした。
それで代替のOSの議論がわきおこりました。その中の有力な候補が Alma Linux とRocky Linux だったのでした。どちらもRHELクローンを用意するに充分な実力を備えているところでした。
Alma Linux の方が先行して動いていましたが、私はここの日記を稼動させるのに何が良いのか悩んでいました。
結局、AWSも開発に加わっているし、一企業の思惑に左右されにくそうなものとして Rocky Linux を選択することにしたのです。
CentOSからRocky Linuxへの移行のためのスクリプトが用意されています。
OSの移行なので一定のリスクがありますが、とりあえずコンバートの指示のページ How to Migrate to Rocky Linux from CentOS, Alma Linux, RHEL, or Oracle Linux に従って移行を開始したのでした。