Entropic gravity theory というのは、重力をエントロピックな方法で考え、物質の位置関係に対して働く情報量から重力が計算されるという考えのものみたいです。元論文は On the Origin of Gravity and the Laws of Newton みたいです。
この考えが出る前から、そもそもブラックホールの蒸発の問題などから、重力と熱力学の関連性を見出そうとする向きはあったみたいで、すでに Thermodynamics of Spacetime: The Einstein Equation of State において重力を熱力学の法則と等価原理だけでアインシュタイン方程式を導出できることが示されていました。
発表された当時は大騒ぎになったということらしいのですが、理論は新しい物理的予言をできていないので、それを観測によって立証することはできてないとか。
ただ、Conservative entropic forces にあるように、導出方法や結果そのものに間違いがあるのではないかという批判もあるようで。
ただ、ダークマターを考慮しなくてもこの理論が宇宙の観測結果と整合するらしいという意見が出ていて、また議論が広がっているみたいです。
まぁ、でもこの手の「最新理論」というのはアイディアとして出てきただけでまだチェックや検証が不十分だったりするので、これが将来どうなるかは全然わからないですね。昔から科学雑誌で取り上げられたアイディアが、気付いたら影も形もなくなっていた、というのはよくある話で。
読了。
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2巻、3巻のときよりもさらにキャラが掘り下げられていてよかったなぁ。
押しキャラの おねえちゃん とウィッチがしっかり出ていたのも良し。
今回のヒロインのアンジェが2巻までとかなり違ったイメージで描かれていて、それもまたおもしろかったなぁ。デュセルやステラたちもしっかり活躍していたし。
色々と中が複雑な構成になっているし、話し出すとネタバレになってしまうので書けないのがつらいところです。