肘折温泉での2日目。
朝5時に起きてきて、朝風呂に入りました。さすがに朝が早いのでほとんど誰もいなかったような。
それから朝市に。このあたりは大正時代から朝市が盛んだったそうです。今日は天気も悪く、雨が降っていたのであんまりおばちゃんはいませんでした。雨除けのテントを張って、何人かのおばちゃんが商売していました。見てる人も少なかったのですが、今の時期、温泉街に泊まってる客自体もそんなに多くなさそうです。私らが泊まってるところは比較的大勢いるようですが。
そのあたりをひやかしてから、部屋に戻りました。
7時半から朝食。
朝食の時間ごろに外はかなりの雨が降っていました。
朝食のあともすぐにはでかけられそうにないので、昨日やたら汗をかいてしまって出た洗濯物をとりあえず簡単に洗濯しとくことにしました。
少なくとも汗の分の重くなったところを軽くできるかなと思ったので。
雨はなかなか止みそうにないですし、洗濯物の乾燥も終わりそうにないです。
10時ちょっと前ぐらいだったか9時半ごろに宿を出ました。
とりあえず今日は午前中が湯座神社~地蔵倉~温泉公園、そして午後がカルデラ館と上の湯をめぐる予定です。
ところが早々にケチが。
上の湯の横のところから石段を上がると湯座神社の薬師神社と稲荷神社のところにたどりつくのですが、まぁ、そこまではなんとか。そこから獣道のような道を伝って地蔵倉の方に続いているのですが、折りからの雨で地面がぬかるんでいて危険です。
湯座神社や地蔵倉のあたりの道については以下のリンクの動画が伝わりやすいかと思います。
リンクから飛んでもらうとわかるのですが、崖を削った道を通ったりするところがあります。地蔵倉は肘折温泉の開祖の源翁に肘折の伝承を伝えた地蔵権現が住んでいたところだという伝承があり、晴れていればかなり景観が良かったのだと思います。
連れがどうしても行きたいと思っていたポイントではあったのですが、地面のぬかるみ具合から判断してNGを出しました。(連れのしょんぼりルドルフポイント1)
そもそも、このあたりはどうも今日町内の人たちが草刈をすることになっていたみたいで、薬師神社から降りてきたら作業する人たちが集ってきているところでした。(下に降りたところでさっそく作業に入っていた ^^;;)
あとで聞いたのですが、明日は湯座神社でお祭がある予定だったらしいのですが、中止になったみたいです。ただ、草刈の結果、湯座神社の稲荷の前にある土俵はきれいにされ、明後日の相撲大会に供されることになるみたいです。今年はやたらと雨が続いているので、色々と観光上はマイナスになってるっぽいですね。
地蔵倉は一旦道路に出てからまたのぼるようになっているのですが、もしかしたら温泉公園の方から回り込んで行けるのではないか、と、肘折ダムの方にむかいました。
肘折ダムの手前には源泉公園と初恋足湯というのがあったのですが、折りからの雨のせいでダムから放流してる水はまるでミルクティーのように茶色く濁った濁流となっていて、しかも初恋足湯も今日は(?)閉鎖されてるみたいでした。ダムの近くに寄ることもできません。ダムの方から公道に出れるらしかったのですが、その先にはとてもじゃないけど行けそうにありませんでした。(連れのしょんぼりルドルフポイント2)
仕方ないので、商店街を散歩がてらおみやげを物色することにしました。
上の湯の手前のカネヤマ商店はなんでも屋で色々な物品とおみやげを売ってるし、ちょい飲みもできるヨと宿の従業員に聞いていました。ここの人が上の地蔵倉の動画を録った人でもあります。いくつか買い物。
それからほていや商店というところに入って、そこでも買い物。
ほていや商店のとなりの旅館の店先に足湯が設けてあったのでつかってみました。少し戻ったところの多分松屋のところにも、かなり本格的な足湯があります。そっちに移動してみました。松屋の足湯は源泉らしくちょっと濁って油も浮いていて、少しどろっとした感触があります。温度も高いので、時々かきまぜて入る必要があります。先に入った方のはとりあえず温泉の湯をためてるだけっぽいものでしたが、ここのは足湯のお湯が流れたあとが茶色になって成分が析出していました。
源泉公園のところの初恋足湯を含めて6箇所に足湯があるということなのですが、多分この松屋のがそのひとつなんじゃないかな。(Wikipediaでは若松屋の六助の足湯とあるのが多分それなんだろう。それとも、大友屋の嘉右ェ門の足湯がそれだったのかなぁ?) 先に入った村井六助という旅館のは名前が上がってないやつなんだろうか。
横山仁右ヱ門商店でカルデラ温泉の炭酸泉をつかった地元のサイダーを飲んでみました。やわらかい味です。この商店は昔は温泉宿をやっていたらしいのですが、ずっと昔に廃業して商店をはじめたところになっているそうです。
佐々木商店でかりんとうまんじゅうを買って食べたあと、一旦おみやげの荷物を宿にあずけに戻りました。
宿から銅山川のむこうをぐるりとまわってそば処寿屋に。このあたりでは有名なそば屋みたいです。
もりそばに種類があったので、もりで食べるのがおすすめなのかな?ともりを注文。それとざぶとんとかなんとか言う、油揚げを焼いて葱とかつおぶしを乗せた料理があったので食べてみました。一味としょうゆをかけてくるくる巻いて食べるのだそうです。香ばしくておいしかったです。
そばの方は少しぬめっとした感じがあったので、もしかしたら芋をつなぎに使ってるのかもしれません。地元らしい味です。
黄金温泉にあるカルデラ温泉館で温泉に入る予定ですが、歩いて20分ぐらいとのこと。食事から1時間は置きたいので、寿屋から少し周囲を歩いてみることにしました。いでゆ館の方にぐるりと歩いていったのですが、あれ? 今日は休館日と聞いていたのに開いてる? 今日来れないということだったので昨日行ったのに?
またぐるりと商店街の方まで回って金山橋へ。
これもあとで知ったのですが、この金山橋は2年前の豪雨で橋桁のひとつが壊れてしまい、2年近く通行止めになっていたらしいです。その豪雨のときは寿屋の玄関先まで川がせまってきていたみたいです。(寿屋は銅山川と黄金温泉の方向から流れている苦水川の合流点にあるのでした。)
今年になってからようやっと通れるようになったばかりみたいです。
その金山橋を渡って寿屋の前を通り過ぎ、さてカルデラ温泉館に行こうという段になって、川向橋のところにカルデラ温泉館が今日は休業だとありました。
がーん。
カルデラ温泉館の泉質は肘折温泉街のものとは違っていて、泉のひとつがさっき出てきたサイダーの原料となっている炭酸泉でした。高温泉の近くの低温泉ということで全国でもめずらしいものなのだそうです。
そこで身体の温度を調整しながら温泉に長くつかる腹づもりだったのですが玉砕。(連れのしょんぼりルドルフポイント3)
でも、ここまで来たのだからせっかくだから近くまで見に行ってみようとばかりに苦水川の横を登っていきました。
今日は天気が変で、気温が上がったり晴れたり雨が降ってきたり、と繰り返しています。歩いてる最中も結構降られた、と思ったら晴れて暑くなったりもしました。
バッタやトンボの大群の中歩いてようやっとカルデラ温泉館に。この近くでやってるのが確認できてる温泉旅館は金生館だけで、その位置は実際にみつけることができましたが、宿泊客じゃないと入れないだろうから遠目に見ただけ。
それにしても、ネットの情報では今日は開館日だったはずなんですがね。
来た道をまた延々と戻りました。
今日開いていたいでゆ館の方に行くことにしました。
今日は昨日と浴場が男女で入れ替わっていました。
適当につかってから1階のみやげ物売り場に。
カルデラ温泉館の炭酸水の瓶詰めされたものの冷やされたものが売っていたのでリベンジに飲みました。カルデラ温泉館では飮泉ができるようになっていたのですが、それが売られているのです。気分だけ、ということで。
それから時間をつぶすために喫茶ルームでお茶したり、土産物をまた買ったりしてから一旦宿に戻って浴衣に着替えました。
町民のために公開されている上の湯に行ってきました。旅館に泊まってる人は1回だけの無料券がもらえることになっていましたので。
上の湯の 上 は神のようなイントネーションで発音されていました。
上の湯はかなり初期から使われているところみたいで、受付も人がいないの入湯券を券入れに入れて入るだけ、となっていました。洗い場もほとんどなく、ほとんどの場所が浴槽で占められています。浴槽の横に地蔵が祭られていました。
上の湯を出てから、もう一度松屋のあたりの足湯にもつかってみました。今度は浴衣で入りやすかったものですから。
そのあとは夕飯までは何をするでもなくだらりとすごしました。
夕飯は昨日と同じく豪華なものなのですが、思ったよりも消化が良いです。もしかしたら胃腸にも良い温泉の効能のためなのかもしれませんが、コースが山菜を中心のものだったからかもしれません。コイの洗いとかははじめて食べましたが。
明日は東京に帰りです。